
2016年12月3日公開の『アズミ・ハルコは行方不明』の出演者や原作の感想について書いていきます。
映画『アズミ・ハルコは行方不明』は、現代の若者の心の奥を深く表現する作家として、人気のある山内マリコさんの長編小説の映画化です。原作は、2013年に発売され話題となりました。
今回の映画化に際しキャスティングされたのは、実力派ばかりです。ハルコ役の蒼井優さんや今、テレビで見ない日がないくらブレークしている高畑充希さんが主役級で出演しています。
役柄も高畑充希さんが、20歳のギャルで地方のキャバクラで働く小南愛菜役だったり、
突然、失踪してしまうハルコ役の蒼井優さん。かなり突然すぎる展開が多いです。
《原作について》
作家、山内マリコさんは、前作の小説「ここは退屈迎えに来て」が幅広い世代の女性から支持されました。ロードサイドな地方都市に於ける今時の若者たちの心象を描いて、話題になりました。
ロードサイドの若者といっても、地方都市に嫌気がさし、勢いで都会に出たが、一旗上げるどころか、どうにも息苦しくなってUターンしてきた若者達、が描かれていています。
山内さんは、女性の目線で現実的な表現をするのが、とてもうまく、10代の女子高生や30~40代の女性までの心を様々な角度で描いていくため、
主人公から近い世代からは共感を持たれ、30~40代からは昔を思い出させてくれる、なつかしさを与えます。
原作にも出てくる「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」の映画をからヒントを得て、『アズミ・ハルコは行方不明』を書き始めたようです。
映画・ドラマ・アニメ無料で見放題!120,000本超え!無料で試してみませんか?
《原作のあらすじ》
舞台は、ある片田舎の街です。小南愛菜(高畑充希さん)は地方のキャバクラで働く20代の女。愛菜は成人式で、偶然、冨樫ユキオと再会します。
愛菜は、東京の大学を中退し、故郷に帰ったユキオとなんとなく遊ぶようになります。そして、二人は、中学生時代に引きこもりだった三橋学と再会します。
ユキオと学は接近し、二人で映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」を観にいきます。二人は映画に出てくる覆面アーティストに憧れます。
そして、高速道路の高架下などに、いたずら書きするストリートアートに夢中になっていきます。そんな中、アズミハルコが突然疾走してしまい、行方不明のポスターが、あちこちに貼られます。
ユキオは、そのポスターを学に見せ、”アズミハルコ”をグラフィティアートとしてを描きます。愛菜もつられて仲間に入り、街中に”アズミハルコ”アートし始めます。
狭い街のこと。やがて街中の噂になりネット上でも拡散されていきます。
そんな中、男だけを無差別に襲う”少女ギャング団”の存在もネットで拡散され始めます。
アズミハルコを中心にして、ストーリーは展開していきます。
Sponsored Link
《キャスト》
安曇晴子 役:蒼井優さん
小さな会社で働く20代後半の女性。
社内でセクハラにあう。ある日、幼なじみの曽我と再会する。
小南愛菜 役:高畑充希さん
キャバクラで働く20歳のギャル。
成人式で再会したユキオに思いを寄せるようになる。
冨樫ユキオ 役:太賀さん
愛菜の幼なじみで東京の大学を中退し帰省する。
中学時代に引きこもっていた学ぶと再会し、フィティアートをするようになり、夢中になる。
曽我 役:石崎ひゅーいさん
晴子の幼なじみ。
少女ギャング団から暴行され倒れ、通りかかった晴子に助けられる。
そこから晴子と一緒に過ごすようになるが、突然連絡が途絶える。
三橋学 役:葉山将之さん
愛菜とユキオと偶然再会し、三人でグラフィティアートを初め、夢中になる。
少女ギャング団にボコボコニされる。
他
《ネット上の感想と期待》
ネット上では、以下のような好感触が見られます。
■田舎独特の気詰まりや若者の浮遊感がリアル。サクサク読めるけど上手い蒼井優や高畑充希の映画でみたほうが面白いのかも?
■映画化ということで読んでみる。自分がそうであったように、20代を超えてもなおまだ子供臭さが残っていたあの感覚がよみがえった。
最後はガールズロードムービーを見ているかのようなハッピーエンド振りに拍子抜けしたが、映像化作品としてはよいのかも。
■男なんて頼っても仕方がない。絶対に精神的依存するな!!というのが作品を通して伝わってきた。確かに無意識のうちに期待してしまいガッカリさせられたことが今まで多々あったなぁと。ガールズビーアンビシャス的なラスト。
えっ!?あの見逃したドラマが無料で見れる?見たいドラマや映画も自宅ですぐ見れる!
■田舎の閉塞感から抜け出したい若者達。この小説はキャラクターのグループごとでリアリティのレベルが違うようだ。男達はアートで突き抜けようとするが、最後はアッサリ諦めて現実に帰って行く。女達は現実に虐げられて彼方へと去って行く。
■蒼井・高畑、二人の共演は、絶対に観たい。二人が接近して絡み、どんなテンポでセリフが交差するのか? ホント贅沢なシーンだ。
■高畑充希さんの元キャバ嬢はイメージ湧かない。どんな演技なんだろう。ワクワク感がある。
実力のあるの二人だけに期待感が大きいですね。二人の絡みや演技など、とても興味がありますね。公開が待ち遠しいですね。
映画『アズミ・ハルコは行方不明』は、2016年12月3日、新宿武蔵野館ほか全国ロードショーです。
11月18日 追記
映画『アズミ・ハルコは行方不明』のロケ地
この作品は、栃木県の足利市を中心にロケ地が組まれています。
足利スターレーン
住所:栃木県足利市田中町906-11
東武伊勢崎線足利市駅南口すぐ近くにある「足利スターレーン」ボーリング場です。
このボーリング場は予告動画にも出てくる女子高生が集団で走ってくる場面のロケ地になっています。
Googleストリートビューより
プラザハマダ
住所:栃木県足利市通2-12-11
足利駅ほど近い場所にあるプラザハマダです。CD,DVD,Blu-ray,アナログ盤(レコード),プラザハマダオリジナルの商品やコーヒー、紅茶、軽食なども販売しています。
近くに足利市立美術館があるので、分かりやすいです。
Googleストリートビューより
プラザハマダの駐車場では落書きのセットが作られています。ここを映画のロケ地の観光として扱っていますね。公開されているので近い人は見るといいですね。
「プラザハマダ」さんは、ロケ地ファンには、すでに有名な場所で全国からロケ地巡りで訪れる店なんです。
過去に上野樹里、BIGBANGのT.O.PのW主演ドラマ『シークレットメッセージ』でも使われたり、
NMB48 team BII『フェリー』でも使用されています。これに今回『アズミ・ハルコは行方不明』が加わるということになりますね。