
「永遠の0」のあらすじやネタバレなどを5分で紹介します。
見所や実話かどうかまで調べてみました。
百田尚樹さんが書いた「永遠の0」が原作となっています。
小説を読んだ人の評価はとても高かったので、映画も期待できますね。
公式の予告動画はこちら
まずはキャストと主題歌についてです。
<キャスト>
宮部久蔵:岡田准一
佐伯健太郎:三浦春馬
松乃:井上真央
佐伯慶子:風吹ジュン
清子:吹石一恵
賢一郎:夏八木勲
主題歌は、サザンオールスターズが手がけた「蛍」です。
<あらすじ>
次は簡単なあらすじです。
主人公の佐伯健太郎は、祖母の葬式の日に祖父(賢一郎)から、血のつながりがないことを知らされます。本当の血のつながりのある祖父は、宮部久蔵という名前だと言われます。
この宮部久蔵という人について、健太郎と姉の慶子は調べ始めると、零戦の天才パイロットだということ、パイロットの中で一番の臆病者と言われていたことがわかります。
ただ、臆病者のはずの宮部久蔵が、なぜ周囲の反対がありながらも特攻隊に志願して、帰らぬ人となったのか、その理由をみつけるというストーリーです。
それでは、ここからがネタバレです。
<ネタバレ>
宮部久蔵は、「娘に会うまで絶対に死なない」という妻との約束を果たすために、臆病者と言われても自分の命を大切にしてきました。
そんな久蔵は、特攻隊のパイロットの教官という立場になります。特攻隊として死なせるための訓練や教育をしていくうちに、自分だけが助かっていいのかという罪悪感や後悔の気持ちを抱き始めました
そして、久蔵は自分だけが生き延びるわけにはいかないと考えるようになり、特攻隊へ志願します。
特攻隊として出撃する日の朝、久蔵は自分の最新の零戦と部下の旧式の零戦を無理やり交換します。
特攻により、久蔵は命を落としますが、部下はエンジン不良により帰還しました。久蔵はエンジンの不良を見抜いており、部下の命を救うために、出撃前に零戦を交換したのでした。
Sponsored Link
その生き延びた部下というのが、主人公の祖父である賢一郎でした。
命を助けられた賢一郎はその後、「松乃を宮部の代わりに守る」と決意して、松乃の世話をするようになり、少しずつ仲良くなり結婚したのだという。
久蔵の、
「たとえ死んでも、それでも、僕は戻ってくる。生まれ変わってでも、必ず君の元に戻ってくる。」
という言葉を思い出しながら、松乃は賢一郎と久蔵の姿を重ね合わせます。
これでストーリーは終わりです。
生きることの大切さや家族愛を感じる作品ですね。涙なしでは観れない作品だと思います。
部下の命のために、自分の命を捨てる覚悟ができる人はなかなかいないですよね。
また、ラストシーンの「たとえ死んでも、・・・」は心に響きますよね。
ラストが印象的な話と言えば、「ソロモンの偽証」もあります。
別の記事でラストのネタバレまで書いたのですが、
思いもよらぬ展開で、さすが宮部みゆきの集大成って感じでした。
<実話?宮部のモデルは?>
こんなに宮部久蔵の人生を細かく描いていると、フィクションじゃなくて実話なの?って思う方も多いはずです。でも戦争に関する史実は実話ですが、登場人物はモデルになった特定の人物はおらず、フィクションです。
ただ、米空母へ突撃した宮部を、艦長が「サムライ」として丁重に葬った話は、実際の日本兵のエピソードをもとにしていると思われます。
この部分以外にも、実際の戦争に赴いた人のエピソードを集めて、キャラクターを作っていると言われています。だからこそ、リアリティーのある作品になっているのでしょうね。
<映画の見所>
感動的なストーリーですが、映画の見所はどこでしょうか。
個人的には小説で印象的だった3つのシーンが見所だと思います。
・久蔵をよく知る人物が、久蔵は松乃のことを「愛している、とは言いませんでした。彼は妻のために死にたくない、と言ったのです。」と発言するシーン
・嫁や子供の写真を見て、「辛い、もう辞めよう、そう思った時、これを見るのです。これを見ると、勇気が沸いてきます」と言う場面
・久蔵が助けた人物が、祖父の賢一郎だとわかるクライマックス
こういった場面は、現代より生きることに必死な状況にいる人たちの言葉だからこそ、映画を観ている私たちの心に響くセリフがたくさんあると思います。
<試写会の感想は?>
ちなみに「永遠の0」の試写会に行った人の感想を集めてみると、「宮部の生き方がかっこよくて感動した」「三浦春馬のファンじゃなかったけど、この映画を観て虜になった」「原作とはちょっと違ったエンディングが良かった」「死の恐怖や家族の温かみを感じた」など高い評価の方が多かったです。
今のところ、「永遠の0」を悪く言うのはジブリの宮崎駿さんくらいだと思います。「零戦はすごかった!」と誉めるような映画は、宮崎さん的には零戦神話を捏造している「永遠の0」は好きじゃないみたいです。
戦争を経験していない今の若者と違って、宮崎さんは戦争の時代を生き抜いたからこそ、戦争をテーマにした作品に対する独自の考えがあるんでしょうね。
1月の映画は「永遠の0」以外にも面白い作品がたくさんあります。
→「小さいおうち」黒木華演じる女中が知ってしまった秘密とは?実は三角関係だった?
「永遠の0」のような昭和時代の話なので、
「永遠の0」が好きだった人にはハマりそうな作品ですね。