松本清張 黒い画集-草- ネタバレ 結末 病院内の悪の組織とは?

img_seicho_kusa89

3月25日放送の松本清張原作
スペシャルドラマ「黒い画集-草-」について書いていきます。

この作品の原作は、1960年週刊朝日に連載された松本清張さんの中編小説です。

設定は、エンターテインメント性の高い医療サスペンスで、今回は約50年ぶりのドラマ化となります。

ある大病院で発生する怪事件には、不倫、三角関係、医療過誤、復讐者といったキーワードが絡み、原作と同様、先の読めない展開で視聴者を物語に引き込んでくれそうです。

→「黒い画集―草―」制作発表/YouTube

Sponsored Link

《キャスト》

沼田一郎 役(村上弘明さん)
出版社編集長。意識不明で運び込まれた病院で不審な行動をする謎の入院患者。

桐嶋 英司 役(陣内孝則さん)
事件を必死で追う城西警察署の刑事。

沼田亜衣 役(剛力彩芽さん)
編集長沼田の娘・亜衣

笠井光雄 役(笹野高史さん)
事務長

金子京太 役(岡田義徳さん)
入院患者

雨宮順子 役(遠山景織子さん)
看護師長

医療サスペンスより、学園サスペンスが好きだという人は、話題の『ソロモンの偽証』がおすすめです。

→『ソロモンの偽証』あらすじとネタバレ!結末や登場人物は?題名の意味も

《あらすじ》

ある日、スコッチ出版社という小さな出版社を営む編集長の沼田一郎が、意識不明で病院に運び込まれます。

連絡を受けた娘の亜衣が慌てて駆けつけます。幸い沼田は、一命を取り留めます。三日三晩徹夜した上、鎮痛剤&睡眠導入剤と酒を大量に摂取したことによる肝臓疾患と診断され、

しばらく病院で治療を受けることになります。その病院は、朝島病院といって、古くからある大病院で先代の院長はとても有名な臨床医でもあり、

宮家の主治医をしたこともありました。息子の朝島憲一郎が、病院を引き継ぎますが、先代が偉かったせいか二代目になると見劣りするという印象を世間に与え、

一時は衰退寸前までいきます。しかし、先代の右腕として働いていた事務長・笠井光雄のおかげで何とか持ち直し現在に至っていました。

最近、病院内では、院長・憲一郎と看護師長・雨宮順子が、特別な関係だという噂が広まっていました。それは、さらに順子と薬剤管理室長・堀村康晴も

特別な関係にあるのではという噂も生んでいました。その事を耳にした院長・憲一郎の妻・朝島陽子は2人を呼び出し、事実関係と堀村が、

無断欠勤しているのは、その事が原因なのかを問いただします。しかし、その直後、雑木林で薬剤管理室長・堀村の遺体が発見されます。

現場状況と合わせて見ると自殺の可能性が高いものでした。薬剤管理室長・堀村の遺体と対面した妻・みどりは、堀村が「あの病院にいるのは辛くて苦しい」と、

話していたことを警察に話します。城西警察署の刑事・桐嶋英司だけは、堀村の妻の話から他殺ではないかと睨みます。桐嶋英司は、部下に遺体を

解剖にまわすよう指示します。そんな桐嶋の単独行動に、刑事課の課長・村木隆俊は苦々しく思っていました。しかし、その翌日、なんと院長・憲一郎と、

看護師長・順子も無断欠勤するという事が起きます。二人と連絡がつかなくなり、病院内は混乱します。院長夫人の陽子は、まさか二人で駆け落ちしたのかと

取り乱します。捜査で桐嶋が、病院に訪れたことから、薬剤管理室長・堀村の死が病院に広まり病棟付きのヘルパーや入院患者たちは事件の話で騒ぎます。

Sponsored Link

薬剤管理室長・堀村は、看護師長・順子につきまとっていたので、院長・憲一郎と看護師長・順子が殺し、そのまま逃亡を図ったのではという憶測も流れます。

さらに1年半前に医療ミスで患者が命を落とし、遺族が復讐を企てているという噂までが持ち上がる始末です。そんな中、沼田は隣の病室の入院患者金子と

事務長・笠井が言い争っている声を聞きます。沼田は、入院患者金子と何度か廊下で会う内に話をする間柄になっていました。金子から院長がいなくなり、

不祥事続きだから治療費を2割安くしてもらえないかと、事務長・笠井に話を持ちかけたことが原因だと聞かされます。その後も笠井は首を縦にふらなかったため、

金子は入院患者の署名を集める治療費2割引運動をはじめ、沼田も断れずに渋々2割引運動に署名します。そうこうしている内に事務長・笠井が、

病院の中庭で飛び降り自殺遺体で発見されます。院内では、入院患者金子が自殺に追い込んだようなものだという雰囲気が広がってしまいました。

そして、笠井が自殺したのと同じ頃、薬品室に何者かが忍びこんだ形跡があることが発覚します。

《ネタバレ》

原作では、ここから一気に結末に向けての展開が始まります。なんと自殺した事務長・笠井は麻薬中毒の状態だったのです。院長・憲一郎と看護師長・順子が、

失踪してから、責任を一手に引き受けた重圧から事務長・笠井が日に日に憔悴していったように思えたのは、薬のせいでもあったのでした。

そして、院長・憲一郎と看護師長・順子の失踪から一ヵ月後、山梨県の山の中で順子の遺体が発見され、茨城県の海岸では憲一郎の遺体も発見されます。

病院では、金子が退院するということで酒を片手に沼田の病室を訪れ一緒に飲もうと誘ってきたため沼田は、渋々酒を口にします。

《結 末》

ほろ酔いになったところで、編集長の沼田に来客があったため入院患者金子は一旦自室に戻ります。その後、来客から書類を受け取った編集長の沼田は、

金子の部屋を訪れ、手錠を取りだし金子の手にかけます。編集長の沼田は、実は入院患者になりすましていた刑事だったんです。手錠をかけられた金子ですが、

彼は、実は麻薬組織の一味で密売をしていたのです。そして、朝島病院の薬品室は麻薬の供給庫となっていたのです。その事を知っていたのが、

院長・憲一郎、看護師長・順子、薬剤管理室長・堀村と事務長・笠井だったのです。憲一郎と順子は、憲一郎が麻薬の管理を断ったため麻薬組織から

心中をしたようにみせかけて殺害されていたのです。堀村と笠井は事実が発覚してしまうのを恐れて自殺したのです。

この小説の『草』というタイトルの意味は、「忍者」に由来しているのではないかと言われています。「忍者」の中には「相手の懐深くに素性を偽り潜入する者」がいて「草」と呼んでいました。

おそらく、沼田(編集長・刑事)の行動に重ねて松本清張さんが、タイトルをつけたのではと思われます。人々が抱える「病院」へのイメージからは、

想像もつかないような物語が展開されます。この物語の人間関係は、複雑多岐にわたるため、結末まで思わずのめり込んで見てしまうのではないでしょうか。

この演技派俳優陣によるサスペンスを、主演の村上さんは

「“松本清張が過去から現代へ送った診断書”とも言えると思います」


と語っていたのが印象的です。

50年前に書かれた小説であるにもかかわらず現代の世相を反映していますね。悪をあばく巨匠、松本清張の偉大さに気付きます。

松本清張さんのいわゆる『黒シリーズ』でつい最近、ドラマ化されて注目されたものに『黒い看護婦』があります。比較してみるのもいいですよね。

→黒い看護婦 あらすじネタバレ モデルとなった事件は福岡で起きた

Sponsored Link

今月の人気記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

人気の投稿画像

ページ上部へ戻る