
切なさに満ちた純愛ミステリー
「Nのために」について書いていきます。
原作「Nのために」は、湊かなえさんが、第29回小説推理新人賞を受賞したものです。今回は、それのドラマ化ということになります。
ドラマの予告を見たところでドラマの設定を
《設 定》
開発により、アパートの立ち退きを迫られるアパートに住む若者達が、
開発者夫婦と関係していくうちに不倫問題や殺人事件に巻き込まれていく物語です。
瀬戸内海の美しい島から始まる15年間の純愛ミステリー。
それぞれの“N”に対する想いとは?
この原作の文庫本は、8月23日(土)全国一斉発売されています。興味のある人は、読んでみてください。
主演の榮倉奈々さんは、映画『余命1ヶ月の花嫁』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したり、
2011年に出演した『アントキノイノチ』がモントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門で、
イノベーションアワードを受賞したりしていて実力派で、しかも清純派というイメージですね。
しかし、ネットの噂では、過去に12人と同時に交際していたとか、
最近では、サッカー選手の長谷部誠さんや岡田将生さん、水嶋ヒロさんなどとも噂されています。
一見華やかさはありませんが、多くの男性との交際が噂されるということは、それだけ魅力のある女性なんでしょうね。
今回のドラマでも多くの男優さんとのからみもあり楽しみですね。
《キャスト》
杉下希美 役(榮倉奈々)
将棋が趣味で現在は大学4年
人を思いやる優しさと同時に人を鋭く分析するクールな面も持つ。
石垣島でのスキューバダイビングツアーで野口夫妻と友達になる。
榮倉さんと言えば11月に公開になる
映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』に出演しています。
記事があるので、よかったら見てください。
成瀬慎司 役(窪田正孝)
杉下希美の高校の同級生。有名なフランスレストランでアルバイトをしている。
実家の有名料亭が高校生の時、倒産した。
安藤 望 役(賀来賢人)
商社の営業部勤務している。学生時代に希美や慎司と同じアパートで暮らしていた。
努力家で実直な性格。
西崎真人 役(小出恵介)
作家を目指す大学生。イケメンだが、変人扱いされている。
みんなと同じアパートに住んでいる。
野口 貴弘役(徳井義実)安藤と同じ商社に勤務。安藤の直属の上司で営業部課長。
仕事ができるキレ者で、周りからの人望も熱い。裕福な結婚生活をしている。
野口奈央子役(小西真奈美)野口貴弘の妻。貴弘と同じ商社の重役令嬢で、社内恋愛で結婚幸せな結婚生活を送っているようにみえるが。
高野 茂役(三浦友和)元警察官。野口夫妻殺害事件を探る。
ドラマのキーワードである「N」とは、登場人物たちに共通する、イニシャル「N」のことです。以下の「N」に注目。
杉下 希美 sugisita N zomi
成瀬 慎司 shinji N aruse
安藤 望 N ozomi ando
西崎 真人 masato N ishizaki
野口 貴弘 takahiro N oguchi
野口奈央子 N aoko noguchi
Nたちは、どのように出会い、誰を愛し、どんな罪を犯したのかをどのように描いていくのか楽しみですね。
ここから先は、ネタバレです。
ネタバレしたくない人は見ないでください。
Sponsored Link
《あらすじネタバレ》
アパート「野バラ荘」は、周辺の開発で、立ち退きを迫られる事態になっていました。
「野バラ荘」住人、西崎真人(小出恵介)、杉下希美(榮倉奈々)、安藤望(賀来賢人)たちは、
アパートを守ろうとする高齢の大家のため、一肌脱ぐこととなります。
そこで、開発に関係する資産家・野口貴弘(徳井義実)、奈央子(小西真奈美)夫妻に近づくことを考え、
プライベートで野口夫妻が石垣島に行くことを知った希美と望たちは、石垣島に行くことにしました。
そこで、スキューバダイビングを一緒にやります。ダイビング中、野口奈央子がパニックなります。
迷惑をかけたということで、野口貴弘はみんなに食事を御馳走することになり、計画どおり親しくなります。
計画的に物事を進める若者達に何が起きるか?
野口貴弘は将棋が趣味で将棋が強い杉下希美は、相手になることで取り入ります。
しかし、そのとで野口奈央子は、夫が不倫をしているのではと疑ってしまいます。
野口奈央子は、杉下希美を夫から離すために、西崎真人に近づきます。
野口奈央子は、西崎真人と杉下希美が恋人関係にあるのではないかと考えます。
そこで、西崎真人に優しくすることで、杉下希美と夫を引き離してくれるのではないかと思い始めます。発想が短絡的ですが。
野口奈央子は西崎と不倫しますが、結果、野口貴弘の社内で不倫の噂が広まってしまいます。
それを知った野口貴弘は、妻を家からに出さないようにし、暴力を振るうようになります。
杉下希美と安藤望の話から、奈央子が監禁されていることを知った西崎真人は、野口奈央子を救い出すことを考えます。
西崎真人は、杉下希美に手伝ってもらいます。
野口貴弘が妻・奈央子の流産事件をだしに監禁していることから、奈央子を勇気づけるため、
思い出の店、フレンチレストラン『シャルティエ・広田』に出張してもらうことを野口に提案します。
『シャルティエ・広田』には、同郷の成瀬慎司(窪田正孝)がアルバイトで働いているので、
便宜を図てもらえます。野口は提案を聞き、野口夫妻、杉下希美、安藤望の4人で食事をします。
その食事会で西崎真人が花屋になりすまし、奈央子を連れ出すという計画を立てました。
杉下希美は、安藤望に迷惑をかけまいとして、計画を伝えていませんでした。
ここが事件に至るキーポイントになります。
当日、安藤望は、食事会の前に現れ、最上階のカフェで時間を潰すことにします。
しかし、途中にある48階の野口のマンションに向かう西崎真人とエレベーターの中でだったり出会ってしまいます。
花屋の格好をしている西崎真人を安藤望は怪しみます。一度は最上階に向かうが、降りずに48階に向かう。
安藤望は、杉下希美・西崎真人たちが、何かを企んでいると思います。
自分が計画の蚊帳の外に置かれている気がした安藤望は、インターフォンを押して問いただそうと思うが、
途中でやめます。ふと外側にあるチェーンを見付けた安藤望は、そのチェーンを掛けてしまいます。
西崎真人(小出恵介)は、奈央子(小西真奈美)を連れだそうとしますが、奈央子は、希美が部屋にいることを理由に家を出ることを拒否し、希美を家から出して欲しいと言います。
その時、杉下希美(榮倉奈々)は、別の部屋で野口貴弘(徳井義実)と将棋を指しいました。
そんな中、野口貴弘が部屋から出てきます。野口が西崎真人に対して「お前が不倫相手か」と言い、殴りつけます。
西崎真人は、逃げ出そうとしますが、外側からチェーンがかけられ、出られません。
助けようとする杉下希美(榮倉奈々)が花瓶を振り上げたところ、
「夫を奪われたくない」という一心から奈央子(小西真奈美)は、夫・貴弘(徳井義実)を燭台で撲殺してしまいます。
西崎真人(小出恵介)は、なおも奈央子を連れ出そうとしますが、出ないため、あきらめて杉下希美とともに部屋を出ようとします。
その時、奈央子は包丁で腹部を刺し、自殺してしまいます。
西崎真人は、「奈央子を殺人犯にしたくない。俺が殺したことにする」と言い出し、杉下希美に口裏を合わせてもらうようにします。
この事件で、西崎真人が逮捕されます。懲役10年の刑に服します。
その10年後、この事件の判決に疑いを抱く元警察官・高野(三浦友和)は、
事件の真相を追い始め、事件の発端は15年前の夏、瀬戸内海に浮かぶ島で、希美と成瀬が起こした“ある事件”からすべてが始まっていると、高野は確信します。
現在と過去を交錯させながら、事件の真実を明らかにしていく『純愛ミステリー』の展開に人間関係の複雑さを感じます。
2014年10月金曜10時スタート(TBS系列)
- - - - - - 10月27日追記- - - - - -
『Nのために』のロケ地
お近くの人は、立ち寄ってみてはいかかでしょう。
希美の実家の白い家
海峡フレンチレストラン
「ボヌールブッソール3373」
今治市湊町2-6-37
雰囲気のいいレストランですね。
ウエディングもできます。
希美と真司が行った城
玉藻公園内 高松城跡
高松市玉藻町
希美と真司が遊びに行くために乗った
重井西港 フェリー乗り場
広島県尾道市因島重井町
希美が奨学金のことを調べていた
東屋のある公園
城山桜公園
香川県小豆郡小豆島町池田
- - - - - - 11月5日追記- - - - - -
「Nのために」第4話のネタバレに
ついて書いていきます。
《第4話あらすじ》
前回の話では、野バラ荘に住んでいた希美は台風による床上浸水で、西崎真人と安藤望と出会い意気投合していき、野口夫妻以外の人達の接点が見えてきました。
第4話では、希美、西崎真人、安藤望の住む野バラ荘が存続の危機を迎えます。周辺の都市開発のため、不動産屋から売ってほしいと迫られていたためです。
野バラ荘と大家である野原を守るため、3人は都市開発の計画を阻止するN作戦をたてるのでした。
そして都市開発エリアにビルを所有するため、計画に反対するビルオーナーの野口一族の動きを探ろうと、長男の貴弘が主宰するパーティーに参加し、N作戦を実行し始めます。
時は代わり2014年、海外赴任から帰国した安藤は、10年前に起こった野口夫妻殺人事件以降、一度も連絡を取っていなかった希美と再会しますが、事件の事で言い争いになってしまいます。
気になるのは安藤が言った一言ですね。「俺があの場にいなければ二人は死んだりしなかった。」
その一方で、高校の同窓会に参加するため青景島に帰省した希美は、成瀬のお父さんが急死した事を知ります。
高野に慰められるも、成瀬はせっかく奨学金制度を使って通っていた東京の大学にも行かなくなってしまいました。
しかし、成瀬家の料亭が放火された事件で成瀬を助け声が出なくなった妻のため、真相を突き止めようとする高野は、事件当日偶然現場に居合わせていたという成瀬の証言が府に落ちず、
疑念を抱いていましたが、誰に聞いてもはぐらかされるばかりでした。
いよいよ野口夫妻に3人が接触し始め、徐々に事件の本筋が明らかになってきましたね。
いったいどのような展開が待っているのでしょうか。
それぞれのイニシャルNたちが、それぞれの主観に立ちながら話が展開していくため推測するのが面白く、またミステリー要素だけではないところに引きつけられてしまいますね。
これからも見逃せませんね!