映画化された「東京難民」ネタバレと作品から学ぶ貧困対策

toky

2月22日に映画「東京難民」が公開されます。

原作のネタバレと、作品から学ぶ貧困対策について考えていきます。

「東京難民」の映画のキャストや、試写会の感想などを別の記事にまとめているので、まだ知らない方は読んでおいてください。

→「東京難民」のあらすじやキャスト!「リアルすぎて怖い」試写会の感想

大学生が主人公の話なので、現在大学生の方や大学生の子供がいる親にとっては、リアルすぎて「いつ自分(自分の子供)も同じ目に遭うかわからない」と思ってしまう怖さがあったみたいです。

 

主役の中村蒼さんがホストになるという情報がニュースとして取り上げられたり、学者の方がこの映画に対する意見を述べていたりと、「東京難民」は気になる作品ですよね。

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映画の予告動画も公開されています。

→「東京難民」予告動画/YouTube

 

ドキュメンタリーのような映画ですね。

主題歌を担当している高橋優さんの曲が、心に響きます。

 

それでは、ここからは原作の結末までを簡単に紹介していきます。

<ネタバレ>

主人公の時枝修(中村蒼)は、
合コンに行ったりたまに授業をサボったりする、どこにでもいるような大学生でした。

ですがある日、親が学費を払えなくなったことから大学を除籍になってしまいます。

(予告動画でも、このシーンは少し流れていました)

 

そこから親の仕送りが無くなってしまった時枝修は、
アパートの家賃すら払えなくなってしまい、下宿を追い出されてしまいます。

そして、やむをえずネットカフェで生活しながら、アルバイトを探し回る日々が始まります。

 

治験や短期のアルバイトを見つけて何とか収入を得ていたのですが、たまたま出会った川辺瑠衣(山本美月)に騙されてしまい、ホストクラブに連れて行かれてしまいます。

ホストクラブに借金ができてしまった時枝は、そこで働いて借金を返すことにします。

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北条茜(大塚千弘)という客がついたことで時枝はホストとしてなんとかやっていけるようになるのですが、先輩ホストの借金トラブルに巻き込まれてしまいます。

そこで、時枝はホストクラブも辞めてしまいます。

 

その後は行くあてもなくなってしまい、ホームレスとして生活を始めます。

仕事が無いので、雑誌を路上で販売しているところを大学時代の知り合いに見られてしまい、
悲しい思いもするのですが周囲のホームレスやボランティアの女子学生に助けられて、
生活はできるようになります。

 

その後、借金を残して行方不明になっていた父親と出会い、父親の住んでいるアパートで一緒に生活しないかと誘われるのですが断り、ホームレスを続けます。

小説の最後の方では、ホームレスに絡んできたヤンキーたちとの喧嘩に勝って、おしまいです。

 

以上が、ざっくりとした「東京難民」の内容です。

ただ、映画と小説は多少違うみたいですね。

<映画と小説の違い>

原作の「東京難民」の解説のページに、

・映画では、主人公の楽しい大学生活を描かなかった
・ホストにはまってしまう北条茜(大塚千弘)をクローズアップした
・小説に登場するボランティアの女子学生は、映画ではカットした
・小説の悲惨な部分やリアルな話を中心に、映画で表現する

と佐々部さん(映画監督)が書いていました。

 

こうした佐々部監督の狙いがあったからこそ、試写会に行った方たちは、
「映画の内容がリアルで怖かった」と語ったのでしょうね。

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映画を観て、貧困問題が他人事ではなく自分にも起こる可能性のある身近な問題だと感じてほしい、という佐々部監督の想いが詰まった作品だったと思いますが、実際貧困に直面した時はどのように対処すればよいのでしょうか。

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<貧困対策>

BLOGOSというサイトで、映画「東京難民」に関する記事「貧困ツーリズム『東京難民』で語られたものと語られなかったもの」(大西連×丸山里美×荻上チキ)が面白かったので、一部引用しながら貧困対策について考えてみます。

大西 「家を失う」は大きなキーワードですね。作中では違った形で描かれていますが、彼は生活保護制度を利用できるんですよ。

荻上 ちなみにどのタイミングから?

大西 生活保護の利用は、基本的に資産と収入がなくなった段階でできるので……彼がバイトをしていたのかわかりませんが、家賃が払えないような収入と貯蓄の状況であれば利用可能だと思います。

荻上 ということは実は冒頭から申請はできた、と。

大西 そうですね(笑)。映画をみていて「もやいにきてくれたら……」と思っていました。実はアパートの失い方もあれは違法で(いわゆる「追い出し屋」というやつです)。適切な支援団体や公的な機関に繋がっていたら、アパートも失わずに済んだと思います。

主人公に法律に関する知識がもう少しあれば、そもそもアパートを追い出されずに済んだわけです。

働く際には住所がないと困ってしまうので、
住居を確保する方法を知っているのとそうでないとでは大違いですよね。

行政などに相談するのは少し勇気のいることかもしれないですが、
本当に困ったときには頼った方が良さそうです。

 

生活保護は、芸人の不正受給疑惑が問題になったりしたので、「生活保護=悪」のイメージがついて利用しづらいと感じる人も多いかもしれませんが。

また、お金だけもらっても、そもそもお金の使い方が良くないという問題もあるんですね。
意外な意見でした。

丸山 その通り、本人が育った環境も貧困に影響していると思います。家計管理とか調理してご飯を食べるといった習慣もないと、生活費がどんどんかかってしまいますよね。

それの男性バージョンもあって、生活保護を受給して施設に入って、そこから逃げて生活保護が切れて、また保護を受けて、ということを繰り返す人が一定層いて、これもやはり一般的には「自己責任」と言われてしまうと思います。

 

そういう人について、<もやい>代表理事の稲葉剛さんが「自分が嫌だと思う環境から逃げることでした問題を解決することを学んでこなかった」と言っていて、なるほどと思いました。

 

交渉するとか、誰かに相談するという経験があまりないので、嫌な施設に入れられたり、お金をピンハネされてしまっても抗議せずに逃げてしまって生活保護を何度も受けることになってしまうんです。

荻上 貧困を表面的にみて憤りを示すんだったら、実際に貧困で困っている人に対し、お金の使い方をマンツーマンで指導して、どれくらいの労力が必要かやって欲しいですよね。政治家で生活保護を叩く人は、さぞかしクレバーなのだと思いますから。

ただ単に金銭面で援助するだけではなくて、考え方の部分も重要なんですね。

生まれてから何十年もかけて出来上がった考え方の部分は、並大抵の努力では変えていけないでしょうが、そこを変えないとまた元の貧困状態に戻ってしまうという。

 

こういう根本的な問題は周囲が支援しにくいので、お金の管理が苦手だと感じている人は、少しずつ自分で勉強していったほうが良さそうですね。

本人が意識を変えていかないと、どうにもならないですし。

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