フリーランスのITエンジニアとして独立を検討した際、仕事場の確保が必要だ。ITエンジニアの場合、パソコンと数台のモニターなどの設備が必要になるだろう。パソコン1台で仕事ができる場合、自宅の一室を仕事場にするのが一般的だ。
ただし、仕事と家庭とのメリハリをつけるため、プライベートと仕事場は分けることをおすすめしたい。

オフィスとして拠点を構える場合、ファクシミリも兼ねるコピー複合機や固定電話を設けたほうがよい場合もある。
また、多くのフリーランサーが複数の案件を同時並行で進める傾向にある。仕事量が多くスタッフを雇う場合や来客等が多い場合は、賃貸の事務所物件を借りるべきだろう。
将来的な仕事量や取引も考えて、開業を検討した際に仕事場場については熟考しよう。

ITエンジニアが独立した場合、仕事場を持たずにクライアント企業の下で仕事をすることがある。いわゆる「通いのフリーランス」だ。秘密保持などの理由から、クライアントが所有するパソコン等を利用できるケースも見られる。こういった働き方の場合、仕事場を持たずともよいだろう。
通いのフリーランスとして働く場合、自宅を事務所として指定するケースが多い。しかし、顧客獲得の兼ね合いから、自宅よりも特定の地域の住所を使いたいという場合もある。
そういうときのお勧めなのが、バーチャルオフィスだ。事務所住所を提供するサービスで、都心の一等地に事務所を構えているかのような振る舞いが可能だ。しかし、法人登記できないバーチャルオフィスもある、銀行融資の審査ハードルが上がるなど、注意点もあるため、バーチャルオフィスの活用術をよく理解してから利用してほしい。