これまでITエンジニアとして企業勤めをしてきた人が、キャリアパスの一環でフリーランスとして転身する道もある。働き方の自由度が高まるため、収入増や自分の時間の確保が望めるようになることが魅力だ。
フリーランスになるには、勤務先を退職したのちに、屋号を決め税務署に開業届を出すだけだ。これだけで個人事業主として仕事ができる。
法人格を持ちたい場合は、法務局で法人登記の申請が必要になる。法人登記の場合は、会社設立費用などが発生するため、事前の費用準備を検討しなければいけない。
個人事業主として仕事をする場合でも、仕事場の賃貸契約や設備投資が必要になるだろう。資金面の工面は、会社を退職する前に万全な状況にしよう。
また、独立する前にかならずやっておくべきことがある。それは、クレジットカードの契約だ。カードローンよりもクレジットカードのほうが、汎用性が高いのでおすすめしている。
クレジットカードは自営業の場合審査が厳しく、独立後すぐはカードが作れないことがあるようだ。会社員の場合「定職がある」ことで審査が通りやすい。しかも年収によっては限度額を引き上げもらえる可能性がある。
開業や独立を希望している人に、クレジットカードの持ち合わせがない場合は、1枚~2枚契約することをおすすめする。ブランドは問わないが、国際カードブランドと提携できるものが便利だ。携帯電話キャリアと連動したものや、ECポータルサイトが提供するカードだと審査が通りやすい。
開業前後の資金の準備を万全にしてから、諸届を行うことを覚えておきたい。